ブログ移転のお知らせ

新しいブログ『夏椿』は→こちら

このブログそのものは残しておくつもりです。
たくさんの思い出がつまっているから。
が・・・
更新は新しいブログになります。


改めましてよろしくお願いします。

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超、お久しぶりです(笑

いや、笑ってる場合じゃないんですが・・・

長い長い眠りからやっと覚め、今回こっそりとひっそりと題詠blog2008に参加させて
いただきました。
衰えた筋肉に鞭を打ち、よれよれしながらの完走。


この1年半は短歌を詠もうとしても詠めない毎日でした。
短歌で知り合った方との縁が突然切れ、それは私に短歌が詠めなくなるほどの衝撃を
もたらしました。
私の生活が180度変わったことにも短歌を詠めなくなった原因はあると思います。
私はずっと自分の行き場のない感情のはけ口として短歌を詠んできました。
それから解放されたということは人間として幸せなのかも知れません(笑

でも1ヶ月前からまた歌を詠んでみたい感情が突如・・・
何度も何度もつまずきながらすでに短歌を始めてから15年の月日がたちます。
今回の休息が私の短歌を変えてくれるかどうかは分かりません。
が・・・
離れてみて分かることがたくさんあったのは収穫・・・かな・・・

短歌には57577の定型しか決まりがない。
だから大変なのだ。
逆に定型があるからこその自由もある。
これからはそれをかみ締めながら詠んでいけたら・・・

恥ずかしくなるような歌ばかり並べた題詠でしたが、ここにその中でも気に入って
いる歌をおいておきます。


生命をはぐくむこともゆるされぬ子宮しづかなしづかな塩湖

本心を放てぬわれに無花果はみづからあかき胸ひらきをり

なつみかん滴のやうに蝶を生み蝶々は風のやうに夏生む

遺歌集は現在形でつづられて行間にけふも秋の雨降る

ひなあられ食みつつ母と一年の闇を包みし薄紙ほどく

わが知らぬ地名を杖で空に書く老の濁音ゆたかな訛り

ほそき脚たたみて鳥の眠りをり水さへ湯気となる冬の地に

菩提寺のふるき過去帳 夭折の家系の先にあるわれと知る

冬ざれの空と綱引きするやうに凧の糸引く父の手に添ふ

蝸牛のあとを時間がついてゆくやうな眩しき雨後の手のひら

足元にかぐろき穴を持ちゐたる鞦韆が夜に吐くひとりごと

湯に入れば量の分だけ上がりくる水位よわづか5センチの生
  (量=かさ)

バー越ゆる一瞬の弧の美しく立ち去り難く見しハイジャンプ

おのが身をしろき闇へと葬れり蚕児ふたたび生まるるために
  (蚕児=かひこ)

球体が蝕しあふ夜の底にゐて同心円のなき身かなしぶ

羊水に鎖されて孤独なる魚を放たな朝のうがひの水に

口減らしの子は母さんと帰れないけふはどの子が逝くとおりやんせ

地におちてなほうち伏せぬ夏つばき空にいかなる渇望やある

円周率しらざる半弧やはらかにそのなな色を風に溶きたり
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